ADHDと診断される
注意欠陥障害(ADHDの注意欠陥型)と診断されたのは、2016年1月。今から1年ちょっと前のことです。診断に至るまでをお話ししましょう。
診断に至る背景
診断からさかのぼること半年程度、2chのまとめサイトなどで、ADHDや発達障害の記事や、再現VTRを時々目にするようになりました。
そこに列挙されている項目が、かなり自分に当てはまることが気になっていました
- ケアレスミスが多い
- 忘れ物、失くし物が多い
- 時間管理が苦手、など
一方、同時に出てくる、貧乏ゆすり、落ち着かない感じ、衝動買いなど、当てはまらない項目もあったため、その時は「まさかねぇ」と思っていました。
しかし、何度か目にするうちに、気になったので、大人のためのADHDなどの公的なサイトを見てみると、多動性の症状はない、注意欠陥優勢型のADHD(ADD)があるとしり、チェックテストを受けると、かなり当てはまっていました。
最終的には、「よくわかる大人のADHD」という本の記述と診断が決め手となりました。この本は、非常に分かりやすく的確に書かれている良書です。
心の中では、「このようなテストは、比較的広く引っ掛ける様に作られているんじゃないの?」とも思っていたのですが、試しに妻にやらせてみたところ、全く当てはまりません。
精神科ときくと、ちょっと気が引けたのですが、適切な治療法、治療薬もあると知り、「自分をより正確に理解し、治療を受けることでよりよい生活が送れるなら、その方がいいじゃないか」と考え、病院に行くことにしました。
診断を受ける
ネットなどで調べると、大人のADHDを診断できるところは限られていて大変だと聞いていましたが、私の場合はかなりスムーズに病院を見つけ、診断に至りました。
役に立ったのは、上述の「大人のためのADHD情報サイト」内の病院検索です。職場に近いところに行ってみました
受診に際して準備したのは、ざっくり以下3点です
- 自分の症状をまとめたメモ
- 小学校時代の通知表
- 何が困ってて、どうしたいのかの考え
お医者さんが、資料に目を通し、いくつか問診を受けた結果、「ADHDのうち、多動性のない、注意欠陥障害(ADD)でしょう」と診断されました。
ブログ等の事前情報では、
などとあり、おっかなびっくりでしたが、比較的、分かりやすい症例だったからかもしれません。
診断の結果
ADDとの診断され、投薬治療を希望した結果、ADHDに用いられる治療薬「ストラテラ」を処方されました。
この後、1週間、最低量からのスケジュールで様子を見ることになります。
「ストラテラ」の効果や副作用などについては、別記事として追ってご案内したいと思います。
ADHDの診断を受けてよかったこと
診断を受けて、何よりも良かったのは、いままでもやもやと悩んでいたことが、非常にすっきり消化できたことでした。
- なぜ、自分はうっかりミスをしてしまうんだろう
- なぜ、自分は寝坊をしてしまうんだろう
- なぜ、自分は計画的に物事を進められないんだろう
いままでずーっと、「自分の努力が足りないからだ」「気合が足りないからだ」と思っていたことが、「人間は一人ひとり脳の働きが違うもの」、「気合や努力の問題じゃないんだ」と思え、自分に合った仕組みを構築すれば、対応できるだろうと考えを変えることができるようになったことです。
それまで、時間管理やモチベーション関連の自己啓発本を買ったりしていましたが、意味がないんです。もともと時間管理がうまい人、やる気に満ち溢れた人が書いた本は神経伝達物質の分泌パターンが違うんです。自分に合わせた設計をするべきだと初めて気が付いた瞬間でした。