ADHD対策で大切なのは「仕組化」
ADHDの人は色々と失敗します。おそらく、普通の人にとっては、「なんでそんなこともできないの?」と思うようなことも多いでしょう。
失敗の原因を知ることが大事
しかし、ADHDは脳の構造の問題なので、原因を「気合」「根性」「意識の高さ」「責任感」の欠如に求めても無意味です。
本人も、自分がADHDと自覚していないうちは、「自分は気持ちがたるんでる」、「自分は責任感のないダメな奴だ」と考えてしまうでしょう。
しかし「気合」や「根性」に原因を求めている限り、このような失敗は永久に解決しないとおもいます。逆に、これが「脳の構造」に原因があると分かれば、対策は可能なのです。
その対策とは「仕組化」です!
ADHDの失敗を予防する「仕組化」
自分の専門分野ではないものの、航空機事故の予防などで導入されている「ヒューマンエラー防止策」「フェイルセーフ」の概念を、いかに個人版で構築するかということだと思います。
「いかに失敗を構造的に起きにくくするか」、仮に失敗したとしても、「大失敗させない」「速やかにリカバリーさせる」を基本に考えるのが大事です。
以下は、ざっと思いつく、僕が行っている「仕組化」の例です
一つにまとめる
例えば、僕は朝出かけるときや電車の中でよく忘れ物をしてしまうのだけれども、「絶対に荷物を1つにまとめる」ようにすれば、かなり防止できる。
いつもと違う荷物を二つ三つ持っていると、持っていなくても気づきにくいが、毎日使う1つのバッグを持っていくことすら忘れることはさすがにない。
絶対に通る最終ポイントに置いておく
何かをもっていったりしなければいけないのなら、最後に通るところに置いておくのが鉄則です。例えば、
- 朝、郵便物をポストに出すなら、玄関のドアのカギ置き場においておく or 靴の中に入れておく
- 帰りにクリーニング屋さんに寄る必要ありなら、定期入れにメモを貼って、改札出た瞬間に思い出すようにしておく
とかかな。
リスト化する
航空機のパイロットがフライト前にいちいちチェックするのと一緒です。
僕は様々なケース毎に、チェックリストを作っています。例えば、
- 出張の時の持ち物リスト
- 子供と公園に遊びに行くときの持ち物リスト
- プールに行くときの持ち物リスト
- 仕事に行くときの持ち物リスト
- ジムに行くときの持ち物リスト
- ゴルフの時の持ち物リスト
- 旅行に行くときの持ち物リスト
これは、準備をするときに頭がフリーズするのを回避できるという観点もあるけど、「ああ、あれを持ってくるんだった!!」「あ、入れるつもりだったのに入れ忘れた!」ということを予防することが可能です。
全部持ち歩く
全て持っていれば、忘れ物は発生しないですよね?
例えば書類。僕は多くの書類・書籍はPDF化してクラウドに保存しています。必要になればipadでいつでも参照できるので、いざという時に備えてたくさん持ち歩く必要はなく便利です。
小学校のころに教科書をPDF化できればよかったと心の底から思います。
また、普段は使わないけど時々使う銀行や病院のカードなどは、財布とは別に、ちょっと大きめのがま口みたいな財布に入れて、カバン内にチェーンで留めて持ち歩いています。カバンごと奪われるみたいな場合のリスクは多少あるものの、「銀行にお金降ろしに行ったのに、カード忘れた」みたいな事態を防ぐのに非常に有効です。
誰かにリマインドしてもらう
イレギュラーな用事など、これはうっかり忘れちゃうかもなという物ごとは、頼んだ人に、手遅れになる前に再度リマインドしてもらうようにお願いしています。
「今すぐできないけど、明後日なら出来ると思うから、その時もう一度聞いてもらえる?」
「申し訳ないけど、あとでLINEで一応、送っておいてもらえる?」
「一緒に申し込もう!申し込むとき、声かけてくれない?」
とか。
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「どうすれば失敗を防げるか?」を常に考える
ADHDと診断されて良かったのは、原因が自分の不注意にあるんじゃない、そもそも注意できないんだということが分かったことでした。
それ以降、失敗しそうなことがあれば、「気をつけなきゃ」じゃなくて、「どうやったら確実に失敗を回避できるかな?」と考えるようになりました。
どんなうっかりしてても必ず気づく、そんな仕組を考えてると、結構面白いです。
皆さんも、オリジナルなものがあれば教えてください!
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